③ 薬選びで押さえるポイント

イボ痔の薬には、テレビCMでよく見る薬をはじめ様々ありますが、大きく分けると軟膏や坐薬の外用剤と、飲み薬の内服剤に分かれます。

それぞれに特徴がありますが、イボ痔を根本から治す薬選びには、次の大切なポイントがあります。

痔を治す薬か症状を緩和する薬か確認する!

薬の説明書きには、その薬が痔に対してどのような働きがあるかが書いてあります。

確認するポイントは、「効能」と「効果」の説明書き!

効能と効果は、次のような違いがあります。

  • 効能:痛みやかゆみ、出血などの症状を緩和する働き
  • 効果:痔の原因にアプローチして治す働き

痔を治せるのは、「効能・効果」の両方が書かれた薬のみです。

効能のみの薬は、痔の諸症状を一時的に和らげることができても、根本的に治すことはできません。

では、実際の例を見てみましょう。

効能のみの例(外用剤)

諸症状を緩和する働きはあっても、痔を治すことはできません。

撮影:ボラギノールⓇA坐剤

効能・効果の両方の例(内服剤)

諸症状の緩和と痔を治す働きがあります。

撮影:ピーチラックⓇ漢方薬

内服剤と外用剤の比較

主な内服剤外用剤の痔に対する働きの違いをまとめました。

この比較により、内服剤には治す効果があり、外用剤には効果がないのが分かります。

外用剤は、血行改善や便通改善の働きがないため痔を治す効果はありませんが、今の痛みやかゆみ、出血などを早く緩和する期待はできます。

一方、内服剤は、諸症状を抑える早さは外用剤に及びませんが、痔の原因にアアプローチして根本的に治療します。

痔を治すためには、内服剤の治療が必須となりますが、今ある不快感には塗り薬の併用が効果的です。

では、次に痔の治療に最適な内服剤について解説します。